宝くじに当たってうつ病に？
「宝くじの高額当選者にうつ病にかかる人が多い」という調査結果があるそうです
「何億円も手に入れてうらやましい！」「それなのになぜうつ病に？」
何億円を手に入ると「辛いだけの労働なんてやめよう！」と仕事を止めたりする人が多いです
生涯賃金以上のお金が手に入ったのだから、満員電車に揺られる生活から離れ、嫌な上司と合わなくていいし、うるさい顧客に頭を下げなくてもいい
自由とお金を手に入れたのになぜ？？
人は「人に必要とされている」という感覚が必要不可欠なのです
子供が親がほめてくれることに頑張るように「誰かの役に立ちたい」という欲求が心の奥底にあるのです
「日本の男性は趣味がなく定年後抜け殻のようになる」
「日本人は一人遊びが下手な人が多い」
とも言います
私達から見てうらやましい限りの人たちも、その人の立場になると苦悩があるようです
送る言葉が美しければ
子供のころから言われている「感謝の気持ちを言葉で伝えよ」とか
就職しても「顧客・取引先と合う時は嬉しそう楽しそうにしろ」など言われました
人は『相手に感謝される』『自分を必要としてくれる』は最も心の栄養になるようです
江戸時代にも『贈る言葉が美しければ、返ってくる言葉も美しい』という町人の名言があるくらいです
ありがとう
助かりました
感謝しています
あなたのお陰です
などはお金以上に周りを幸福にする言葉のようです
自尊感情は「自分は必要とされている」という自覚で最も高まるようです
宝くじの高額当選に倣えば、ＦＩＲＥ＝経済的自立して早期退職後も同じだと思います
お金に十分満たされていても、人の心は壊れるのです
情は市場に現れない
「プラスの言葉を発するのがいいとわかっていながら、ついつい愚痴や批判が多く出る」
私が社会に出たばかりの頃、研修担当者の作成するレジメの一番上には『パワーオブポジティブシンキング』と小さく書かれていました
どうやら研修課のスローガンだったようですが『意識しないとポジティブな発想にはならない』『プラスな思考には力がいる』と読み解けます
ほっておくと人はマイナス思考が多くなるようです
『人間同士はプラスの面でわかり合うとパワーになる』
と言われましたが、すごくいい言葉の反面、なかなか実践が難しい言葉でもあります
ローウエルの言葉に
知はいつでも買えるが
情は市場に現れない
とあります
知識・情報は金で買える
金を惜しまなければ多くを手に入れることができる
人間の精神活動三つの基本の『知・情・意』のうち情と意は金では買えない
人間は理性三分・感情七分と言われ、このハッキリしない情感を理解しない限り人は幸福の正体を理解できない
理解の難しい人の感情を知ることが最も重要なようです
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました
