人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

労働の変化に備える

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社会変化の歴史

人類は食を得るために他の動植物の狩猟を始めました

集団で狩猟をした方が効率が良く安全なため、集団で動くようになります

狩猟社会の始まりです

ただ、植物は季節により収穫量が激変し、動物も仕留めることができないこともあるので安定的な食糧確保ができませんでした

知恵を働かせた人類は、動植物を狩猟するのではなく育てるという手法に切り替えます

農耕社会の始まりです

これにより定住し、安定した食料の確保ができました

天候不順や災害などのリスクもありましたが、狩猟社会より安定した生活になります

ここから身分制度のようなものも生まれます

日本で言えば〈農民=労働者〉〈庄屋=土地所有者〉〈代官=年貢の取り立て〉などです

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イギリスで産業革命がおこり、機械による生産が始まります 

工業社会の始まります

ヨーロッパでも農奴と呼ばれる人たちが、一斉に工場労働者になっていきます

資本家と労働者がはっきり分かれだした時代です

工業社会はさらに社会を大きく進化させます

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情報化社会の次に来るもの

現在われわれが暮らしているのが

情報社会になります

新型コロナウイルスの蔓延でリモートワークを余儀なくされどこにいても仕事ができるということが証明されてしまいました

下手に社員の数を増やすよりアウトソーシングしてしまった方が効率が良いです

アウトソーシングできる仕事は、さっさとアウトソーシングしてしまう時代となっていきます

情報化社会の次は、AIやロボットが幅広い分野で進化し人間と共に働いていく時代になっていきます

私は段取り八部主義なので、計画表の精度にはとにかくこだわる方です

営業部長時代も支店長達の計画表作成のレベルにはかなりの差があって

「これじゃ予算ができないよ」

「これじゃ有休あげられないよ」

というアバウトな人もいます

「社員の希望休なんて聞いてたら予算なんて難しい」と言い出す支店長もいます

AI が進歩をすれば計画表をAIが作成し社員がそれに従うようになります

進歩したAI社会の中で不要となる人の一つに日本の管理職とあるのもうなずけます

AIにマネジメントを管理してもらう時代は近いと思いますし、現にAmazonなどではそうなっています

カニカル・タークと言って、人間にしかできない仕事をAIから人に振っています

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AIとの共存社会 

仕事の分類には様々なものがありますが、アルバイトのように簡単なマニュアル化した仕事をマックジョブと言い、責任があり専門性の高い仕事をスペシャリスト〉で、創造性の極めて高い仕事を〈クリエイター〉と言います

マックジョブは責任感は少なくスキルなく始められますが、AI・マシンに代替えされやすいです

スペシャリストになると責任感も重くなり多くの経験と実績が必要になってきます

「うちの課長の管理能力ならAIの方がまし・・・」などと言われる人も出てきそうです

クリエイターは「その人にしかできない創造的な分野」なのでAIには代替えされにくい仕事と言えそうです

コロナウイルスの蔓延状態では労働は大きく変わりましたが、通常ではゆっくりと変化していきます

いきなりAIの部長が現れる可能性は少ないです

問題は子供達でAIと共存できるいわゆる〈AIを使う側〉なのか〈AIに使われる側なのか〉に分かれてきそうです

子供のSTEM教育などはどんどん進歩していくと思います

50代はなんとかこの変化から逃げ切り、30・40代は加速する変化に対応し、子供がいるなら『労働5.0=機械化された社会』の働き方を教えていかなければならないと感じます

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました