人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

新入社員のトリセツー2

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「逃げる」も奨励する

 真実は伝えるか否か

「努力より遺伝や才能でほぼ決まる」

「親が精神の病であれば 遺伝する確率は高い」

「〇〇大学でないと△△部へはいけない」

ここは 教育的観点 に立ちましょう

やはり努力は奨励すべきものだし

粘り強さ忍耐力 も鍛えなければならない時期です

やる気をそぐことも 未来が暗くなることも 言うべきではないと思います

ただ本人が「これ向いてないです」と正確に理解した場合

逃げるはありだと思います

あくまでも本人が正しく認識した場合です

私も若い頃は「逃げるはしてはいけない」と思っていました

動きと目標がある「採用」「企画」「営業」はいいのですが

人事部の事務的な仕事はまったくダメでした

総務も経理もダメだったと思います

新卒採用は1月~10月で 11月12月は人事の様々な事務作業にまわされますが「だめだ!潰れる」とたった2ヵ月間が超苦痛でした

周りは聡明で親切な人ばかりです

それでも 同じ1時間が いつもの10倍に感じます

もともとかなりの右脳型人間です

アウトプットだけ左脳なので「理論的」「プレゼンが上手い」「研修講師向き」などと見えるらしいです

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 インプットも「研修で講義する」「会議でプレゼンする」「朝礼で話す」などアウトプットを意識したものは強く脳に刻まれます

 左脳で仕事することはかなり苦痛なのです

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 この矛盾する脳の構造は仕事を選びます

一方「営業に転勤ですか?私は営業に出されたら即死です」という社員もいます

猫がどんなに鍛えても警察犬にはならないように

人には「向き不向きがある」のが現実です

早すぎる見切りはダメです

やってみる⇒努力してみる は任された以上 当然です

あくまでも個人的見解です

「とにかく逃げるはダメ!」があっても良いと思います

若い頃は逆のことを言ってましたから 

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 間違った指導法

 新潟県にNさんという農業研究科がいます

ニワトリの養鶏場を2つ作りました

A舎をNさん B舎を奥様がみます

何故か奥様の方が「卵の質がよく」「ニワトリが長生きします」

何度 分析を繰り返しても条件に違いがありません

とにかく分かった違いは一つ!

奥様はエサやりのたびに

「いつもありがとうね」

「長生きしてね」

「ずっと元気でね」と声をかけ続けていたのです

科学的な説明はつきません

新入社員も 認知することが非常に重要 です

 1日「名前も呼ばれず」「声もかけられず」では 居場所の確立されてない彼らには 地味に苦痛です

「趣味何なの?」「釣りなんだ」

たとえ釣りなどしたことなくても 認知することが重要です

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服従させようとするのはマイナスです

日本はどうしても縦型組織が多いので伝統になりつつありますが 上下関係とはまた別ものです

服従させると人の思考は停止します

若いうちは知識と経験のストック期間なので「主張もなく」「意見もない」でいいですが 思考はフル回転しています

ストック期間は「俺だったらこうするな」などアウトプットなく 思考を熟成させてます

ミドルになるまで 思考を熟成させているから 人間力が身につくのです

逆に若いうちからぺらっぺら主張できる環境だと「生煮えのミドル」になります

服従は彼らのストック期間の考える力を奪います

上下関係はあれども同じ目の高さに立つ姿勢が重要です

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 ミドル・シニアの育成力

 人は苦労を重ねた分「教育力」「人材育成力」が身についてきます

ミドル・シニアは立場に関係なく教育者であると言えます

連合艦隊司令長官山本五十六は 自ら言葉を発するよりも 聞き役に徹することが多かったそうです

普段は寡黙でありながら 茶目っ気もあり

館内ですれ違う部下の啓礼と ほとんど同時に 敬礼を返していたそうです

「実年者は若者が『なにをしたか』などと言うな『なにをできるか』と『その可能性』を発見してやってくれ」という若者想いで知られています

有名な言葉に

やってみせ

言って聞かせて

させてみせ

褒めてやらねば人は動かじ

この言葉はここで終わりません

「動かす」だけではないのです

話し合い

耳を傾け

承認し

任せてやらねば

人は育たず

やっている姿を

感謝で見守って

信頼せねば

人は実らず

「動かす」ばかりが有名になってますが「育つ」と「実る」が重要なのだということです

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

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