人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

シュロスバーグの理論

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人生の転機とキャリアの転機 

 新入社員研修で「乾物屋」って知ってる?と聞くと この3年間知ってる人は0人です

20年前でも200人中10人以下でした

逆に30年前の人にコンビニを説明するのも一苦労です

社会に求められる仕事は変化していきます

環境変化 テクノロジーの変化 で消滅した仕事は多いです 

また新しく生まれた仕事も多いです

今の小学生が就職する頃は 68%が今現在 存在しない仕事に就く と言われています

長い人生の中では 社会 環境 価値 人の興味・関心 はめまぐるしく変化し それに伴いキャリアに対する 意識 態度 行動 も変わります

とくに寿命が100歳になれば労働期間は長くなり 職場や仕事を変えることは日常化していきます

シュロスバーグは 人生の転機に焦点をあててキャリア発達理論を唱えました

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 人生100年時代にふさわしいキャリア理論

 医学の進歩 テクノロジーの進歩 などで今の中学生の世代は半分以上が107歳を越えると予測されています

3Dプリンターで臓器が作れる時代です 

我々も100歳までのライフプランは計画しておかなければならないかもしれません

学習期20年 労働期40年 引退期10年 はもはやライフプランとして古いと言えます

労働期が70年になるとしたら・・・

キャリアプランは現在とは大きく変わりますよね

シュロスバーグは 人生や人を取り巻く環境は様々な転機転換の連続であり それを乗り越える努力と工夫をしてキャリア形成開発をしていく と唱えています

終身雇用という一つのステージだけで終わるキャリアプランでなく

多くのステージをつなぎ合わせるキャリアプランを形成することとなります

キャリア転換を引き起こす要因は「イベント」と「ノンイベント」があるとしています

イベント 予測していたことが実際に起こる

いわゆる3年で高校を卒業する 就職する 定年まで勤めあげる など と

ノンイベント 予測したことが起きない

3年で高校卒業できなかった 就職できなかった 定年まで働けなかったなどです

こうした出来事によりキャリア転換が起きます

役割 人生の役割のうちどれかがなくなる 変わる

関係 関わる人との関係が強まったり弱まったりする

日常生活 どんな物事を、いつ、どのように行うかが変わる

自分自身に対する見方 自分に対する考え方・認知の仕方が影響を受ける

そのうえでキャリア転換にうまく対処するため2つのステップを示しています

ステップ1資源の点検・・点検が必要な4つの資源 

状況点検 起きた要因 期間 同じ経験の有無  

自己点検 仕事の重要性 変化への対応 自信  

支援点検 人脈 情報 紹介先 援助者 

戦略点検 状況 認知の仕方の為の対応策の有無

ステップ2具体的戦略の立案

です

キャリア転換は 誰もが経験する可能性がある主要なテーマです

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過去を悔やまず 未来を暗く見ない

 不将不逆応而不蔵 荘子

(おく)らず 逆(むか)えず 応じて 蔵(おさ)めず

意味は

過去を追わず 将来の取り越し苦労をせず その時々に応じて適切な処置をし 心にとどめない ということです

要するに 

とらわれないで現在にベストを尽くす

世の中は刻一刻すさまじい勢いで変化している

しかし いかなる変化も現在が中心であり

現在が変化していくのだと考えるならば

現在に全力を傾注し

もっとも適切な処置をとるために知恵を集中することがベストである

ということです

過去のことにクヨクヨしない どうなるかわからない将来に不安がらない とにかく今を一生懸命生きる

ということの大切さを説いています

ステージ ステージ ベストを尽くすことが大切だということではないでしょうか

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました