人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

日本の教育は労働者量産教育なのか

f:id:TOMOHIRO358:20210227221810j:plain

学校でお金の教育がない

 少し前までの情報源と言えば、テレビ・新聞・学校・周りの人間関係でした テレビ・新聞は免許事業であり、コンプライアンスもあり、モラルもあり、スポンサー企業への配慮もあり、情報はかなり加工されます

インターネットの広がりにより低次元の情報もかなり含みますが、不都合な真実が解禁され 情報が一気に拡大しました

連動して「働き方」の情報も組織に属し、従業員として生きるだけがすべてではない「こんな生き方もある」「こんなスタイルの働き方もある」という情報が拡大しています

そもそも日本の学校教育にはお金の教育」がありません どんなレベルの高い大学の経営学部でも「金持ちになる方法」は教えていません

海外では就職相談の30~40%は「起業の相談」だそうです 企業の相談など来られても、日本の大学のキャリアセンターでは対応できる人がおりません

日本の教育は従順なる良質な労働者育成教育のみと聞いたことがありますが、まさにその通りです お金の教育も資本主義経済の本質も教わることはありません

従業員である親から学べることはなく、教師に教える人はおらず、唯一ネットの世界のみ「こんな働き方もある」と教えてくれます

f:id:TOMOHIRO358:20210227224716j:plain

 知らなすぎるお金の知識

 日本人のお金に関する特徴をあげると

①お金を稼ぎ過ぎるのはダーティーなイメージ

②株や不動産などの投資はリスクがあり危険

③リスクに備え保険は入った方がいい

④貯金はできるだけした方がいい

⑤何が資産なのかわかっていない

源泉徴収制度で税に対し無知

⑦汗をかき労働するのが一番美しい

などです 農耕民族的な気質の影響も強いと思います

そもそもお金持ちになるには経営者投資家になるしかありません 「株はハイリスクハイリターンで危ない」「不動産投資は多額の借入金をしなければならない」 でも投資はファイナンシャルリテラシーが実践で身に付きます

そのくせ、リスク、リスクで過剰に保険に入ります 万が一の時、多額のお金が必要な自動車保険、火災保険以外は不要だと思います

貯金は平成初期くらいまでの高利子時代の考えがまだ根強いみたいで「100万預けても100円しか利子はつきません」 株投資がハイリスクハイリターン 不動産投資がミドルリスクミドルリターン 銀行貯金はローリスクローリターンと言えます

家や車を買う時に「いざという時売ればお金になる これは資産です」などと言われますが お金を生まないものは資産ではありません 家を貸して賃貸収入を・・・車を貸して収入を・・・なら資産と言えます

諸外国では税金は自分で計算して納税するのがスタンダードですが、日本は会社が毎月の給料から計算して払うので「便利だ!」「親切なシステムだ」と思うかもしれませんが、実は納税に対する痛みを感じさせず 税について無知にさせる制度といえます 無痛のうちに三分の一を収入から吸い取られています 税金がじわっと上がっても気が付きません 

狩猟民族と農耕民族は違う!というのはわかりますが 多くの人は「お金に対する知識」など得ることなく人生を終わっていくのが日本の現状です

f:id:TOMOHIRO358:20210227233132j:plain

 命の次に大切なのがお金の知識

 実は企業内キャリアカウンセリングをしていて、私が採用から研修、カウンセリングを一貫して行っているせいで「実は将来は独立したい」と相談してくる若手社員は多くいます もちろんオフレコでカウンセリングシートには記入しません

若者は思った以上に従業員として一生を送る人生を選択しません

そのような意味では時代環境に合わせて考え方が進化していると言えます

一攫千金なども考えておらず、生活は切り詰めぜいたくはしていません お金に関する知識と意識は優れているように感じます 

イギリスのことわざに

静かにゆくものは すこやかにゆく

すこやかにゆくものは 遠くまでゆく

いわゆる 道を急ぎすぎると、息切れがして苦しい 遅れてもタイミングが狂う 人生万事ほどほどに歩くのがいい ゆっくり早く それが一番遠くまで行ける という意味です

余情残心 いい言葉です ゆっくり早く・・・新しい世代は新しい進み方を模索しています

多分彼らは新しい道を見つけていくのだと思います キャリアの理論は理論として、若手とのキャリア論議は新しい進化の発見が得られます

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました 皆さんに応援されて、なんとか100記事書くことができました 心よりお礼申し上げます