人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

コーチング と カウンセリング 似て非なるもの

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コーチングとカウンセリング この二つは似て非なるものです

私が最初に学んだものがコーチンで会社が費用をすべて持つから希望者は公休を使用して学べというものでした

当時は新潟の支店長だったので東京本社の合計10回分の往復新幹線代を会社がもってくれました 教育の重要性を経営陣が理解していたので非常にありがたいです

希望制とは言っても「新任の支店長なんだから参加するだろ?!」と半場強制的でしたが、受けてみると非常に内容が濃く支店の営業数字もアップし ありがたいスキルでした

心理カウンセリングは同じく会社が負担してくれ本部時代に社外で資格を取りました

「心理学の知識を活用し適切にアドバイスするもの・・・」と思い込んでましたが実際は共感力傾聴 つまり相手の話を聞くプロです 問題解決はあくまで本人自身がしていきます 混乱した頭の中を話すことにより整理し、自分自身の思考力で解決をしていくものをサポートするスキルです

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 簡単に言えば上の図のようになります

積極的に関わり より一層目的に向かい頑張ろうという気にさせるのがコーチンです

・頑張ってるのに思ったような成果が出ない

・やる気が空回りしている

・仕事に対する熱量がいまいちの人間をやる気にさせる

そんなスタッフに対して非常に有効です

この命令型マネジメントから質問型マネジメントへ移行は自分自身マネジメントの在り方を大きく変えました

「自分で考えろ!」という上司は多いですが実際には指示、命令、ひどい場合は号令で職場が動いています

コーチングは確かに時間を要しますが指示待ち族の部下がいなくなり 自ら考えて部下が動くことが増えますので、結果自分の時間は増えます

 対して心理カウンセリングは気持ちが下降して落ち込んでしまった人に有効です

受け身の姿勢で相手の話を聞き続けることで本人自身が答えを導き出します

「課長のことが人間的に受け入れられません・・・こんなこと言うし、こんな態度だし・・・」

延々と苦痛を述べます 

1回は1時間以内に切り上げますが、すべて出し切ると頭の混乱が整理され自分で解決策を導き出していきます

「でも課長も大変だと思います・・・私たちのスキルが未熟だし・・・部長からはいろいろ言われているみたいだし・・・」

どうするのがBESTだと思います?

「そうですね・・・まず・・・」

人間というものは不思議でマイナスに振れていた振り子がプラスに振り始めます

自分で解決策を見事に導き出すのです

心理カウンセリングは心理学の知識より「聴く姿勢」が重要で、鏡で自分自身の聴くときの顔をチェックした方がいいです 怖い顔していると逆効果です

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他にもしぐさや態度、行動から相手の心を読む行動心理学も自費で学びました

「行動心理学に長けているとわかると人に敬遠されるよ」とアドバイスを受けたので行動心理士の資格は伏せたままですが、うそを言う時の人間の表情、「わかった」と言いながら納得していない時の態度などが読み取れます

こちらは面接官が多い私には非常に有効なスキルです

コーチングも心理カウンセリングもバブル崩壊後の長い経済低迷期に浮上してきたスキルです

高度成長期は勘と気合で進めましたが、経済の下降期は心が病む人が多く、コーチングインストラクターや心理カウンセラーを社会が必要としたのだと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました