人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

組織はバランスをとる

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以前営業部長と採用教育課課長を兼任していました

自己申告書というものがあり、社員が各セクションの長に直接意見を述べる申告書を制度化したことがあります

経理のことなら財務部長、商品のことなら商品部長、営業のことや人事的なことは私宛でした 風通しを良くするための対策でした

そんなある日「支店長が厳しすぎる・・・・」という意見が届きます

思い当たる節があります その支店長は最初のいた会社より来てもらった後輩でした

実績はTOPクラスでしたが厳しすぎる・・・と部下からつけ上げを食らって退職に至った人物でした

年間予算をやればその翌年はさらに予算が上がり、またやればさらに予算が上がります

私もそうでしたが4年目はやり方も尽きてきて、顧客も疲弊化し始め非常に苦しくなります イデアがポンポン浮かぶうちは楽しく明るいリーダーでもネタが尽きてくると言うことが精神論に傾斜してきます

私にも経験がありましたので現場に向かいます

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支店長は「予算切ってるのに皆危機感なくだらけてるんですよ!」

特にこういう時は周りがそう見えます

営業の管理職は数字が人格です 彼も「実績よければすべてよし」の世界で育ってきました 精神状態はよくわかります

1.どこ なぜ どう のみの指導に終始する

2.対策を考える→やってみる→また一緒に考える

3.明るく丁寧に接し、悪い結果は触れない だだし「しかたない」は絶対言わない

 

 しばらくすると支店長から

「面白いですよ!まったく怒らずいかなる時もやさしく接していたら今度はNO2とNO3が下に口うるさくなりました」

人間は自然に和のバランスをとります

 支店長が数字も悪いのにぬるくなったので その下が苛立ち始めたのです

「2人が口うるさいんで皆ボクのところに来ます しばらくこのスタイルで組織運営します」

父親がうるさくなると母親がやさしくなり

両親がうるさいと祖父母がやさしくなり

冷たい⇔暖かい 厳しい⇔やさしい 暗い⇔明るい でチームは和のバランスをとろうとします

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大いなる和の国・・・大和 「和をもって貴しとする」が日本民族だと言われています

アメリカ人は「」を大切にする国と言われます 合理性の理 理屈の理「屁理屈も理屈の一つ」という文化ですから

中国人は「」を大切にする民族です

我が国に本は「」を重んじる民族だと思います

和のバランスがとれない組織なら逃げ出すこともありかな・・・と思います