人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

自己成長とキャリア

もし45歳定年になったら・・・

終身雇用維持が不可能なのはわかるけど 「日本が三流国に落ちる前に45歳定年制の導入を!」 サントリーホールディングスの新浪剛史社長(62)の発言により人事関連の社員のみならず、多くのサラリーマンが「もし45歳定年になったら・・・」を考え始めま…

口癖は運命を変える

東大行けるかも現象 2005年に放映されたドラマ『ドラゴン桜』のあとに『にわか東大受験ブーム』がおこり、東大にチャレンジする人が増えたそうです 3流高校の生徒が東京大学にうかるというドラマは「俺だって頑張れば東大に受かるかも」と高校生に希望…

いったいいつまで働けばいいのか

いつまで働く世の中になるの? どこの企業でも「70歳まで雇用する」の問題を水面下議論していると思います 寿命の延びと連動して75歳、または80歳になるやもしれません 巷で騒がれている「年金は無くなる」はまずないです そんなことをしたら日本は浮…

思考は運命となっていく

マーガレット・サッチャー イギリスの新しい首相のトラス氏は2代目の女性首相と呼ばれています 初代の女性首相はマーガレット・サッチャーですがご存じでしょうか? 「女性のリーダーもどんどん活躍させよう!」という今と違い、まだまだ世界は男尊女卑で「…

アンチ労働

息子が無職を目指してる!と狼狽する親 前回は「企業への就職だけが労働ではない」という内容でしたが、労働を否定しているのではありません 団塊の世代から見たらFIREなど受け入れがたい生き方らしく、定年した前の会社の先輩に「息子が将来は株式投資…

将来独立するなら最初の就職はどんな会社がいいか

就職せずに起業はありだと思う 大学のキャリアセンターの方々と「最近の学生の就職への志向」を話していると「年々起業相談が増えている」そうです キャリアセンターの方々は生真面目な人が多いので「まず企業に就職しなさい!サラリーマンは安定している」…

キャリアは組織の時代から個人の時代へ

戦後しばらくは勤め先もなかった 先日、大叔父が会長を退き完全にリタイアしました 「なんで会社を作ったのかだって?勤め先が無かったんだよ」と語ります 兄が沈められた軍艦の鉄を引き上げる商売を始めます 軍艦の鉄は分厚く、鉄不足の当時は非常に高く売…

定年再雇用を選択すべきか

「そんな死んだような目で生きなくていい」 とある元部長は60歳で役職を降り70歳までパートで再雇用する道を選びました 「住宅ローンもあるし、下の子はまだ大学生だから延長は助かる」と当初は言ってました いつも新入社員研修を講師として手伝ってもら…

鉄の凡人

問題児ではないけれど・・・ どこの組織にも問題社員はいますが、そのレベルは多くの段階に分かれます 最悪なのは懲戒免職などで解雇される人 そこまでいかずとも、遅刻が多い、よく欠勤する、ミスがやたら多いという周りに迷惑をかける人 隠れパワハラ等の…

レヴィン関数と人材の質

同じ人間でも環境で大きく変わる リンゴの木を青森県で育てるのか沖縄県で育てるかで育ち方が違います 同じくサトウキビを沖縄県でなく青森県で育てるとなると、暖房設備などが大変そうです 動植物には適正環境があります 本を読むのが好きな子供がいたとし…

テクノロジーの正体を知っておく

テクノロジーは少しづつ仕事を奪っている 「人の仕事はテクノロジーにどんどん代替えされていく」 「AIに仕事は奪われる」 頻繁に言われています 「でも国や企業はそうはいってないよね!コンサルタントや評論家の戯言じゃない?!」 ところが水面下で企業…

雇用はどう変わるのか・・・

環境変化が雇用変化へ直結 経団連の中西会長が「もう終身雇用は維持できない」と発言してから3年が経ちました トヨタの社長も「終身雇用は難しい」 サントリーの社長も「定年を45歳にすべき」 と次々に超大手企業の社長が「終身雇用の維持は不可能」と発…

自立型キャリアの時代への転換期

レイオフと休業 前回に引き続き、日本の雇用とプラスしてこれからのキャリアの築き方について述べたいと思います 前回も話しましたが『日本は従業員を簡単に解雇できない』のです コロナウイルス蔓延で米国などの失業率はリーマンショックの10%を越える1…

AIの台頭で仕事は減らない

産業革命で仕事は増える 現在は第4次産業革命といわれています 「AIなどのテクノロジーによって仕事が奪われる」は全世界の労働者の間で騒がれています 実際は工場の労働者、事務職、銀行員、路線バスなどの運転手など世界で850万人の仕事が奪われると…

未来を明るく見るか暗黒に見るか

未来に悲観的な日本人 諸行無常 万物流転 私達は「すべてのものは変化する」ということを知っています 寒い冬に耐えれば暖かい春が来て、その温かさはやがて暑さに変わり夏になる 猛暑に耐えればやがて涼しい秋になるが、その涼しさは寒さに変わっていく 時…

誰でもチャレンジできる社会へ

レジ打ちの女性が首相へ 北欧フィンランドのサンナ・マリン首相は元レジ係だったそうです マリン首相自身も「レジ係でも首相になれるフィンランドを誇りに思う」と述べています まさにフィンランド・ドリームを体現している人だと言えます プレジデントの記…

学生はケンタウロスを目指すべき

親世代とは違う社会が待っている 学生時代の職業観は脆弱です 職業の種類に対する授業などないし経験もないのでイメージで目指すしかありません 情報量がどんどん頭にインプットされ始めると「ケーキ屋さんになりたい」が「キャビンアテンダントになりたい」…

賃金上昇する社会・知っておいて欲しいこと

所得が上がり続けていたころの日本 参議院選挙に限らず 短期的問題は『物価の高騰』 中期的問題は『給与アップ』 長期的問題は『少子化による人口減』 となりそうです その他にも〈環境問題〉〈ジェンダー問題〉〈防衛問題〉いろいろありますが、諸外国が伸…

ゲームチェンジャーは意外なところからやってくる

この仕事無くなる議論は憂鬱しか生まない 「○○の仕事はロボティクスに代替えされる」 「○○の仕事はAIに奪われる」 という議論が活発ですが『奪われるとされている仕事に就いている人の気持ち』を考えたことがあるでしょうか? 傾向を語るのはいいとしても…

環境は変化する

終身雇用は維持されている日本の労働市場 万物流転 諸行無常 「世の中のすべてのものは変化する」ということを表す言葉は古来よりあり、風化していません 自然災害のように一瞬にしてすべての日常を変えてしまうものもありますが、大概は気が付かないほどゆ…

ファーストペンギンに敬意をはらう

挑戦することの大切さ 新入社員が入ってくると教育・研修責任者も現場の先輩社員も「考えてばかりいないでやってみろ」と行動させて学習させることに苦労します 彼らは長きにわたって受け身の学習を続けてきましたから『実技より座学』の頭になっています 昭…

入社したら職務経歴書の作成を

自分の価値を高めることが大切な時代 前回に引き続き教育・研修責任者視点のテーマで語っていきたいと思います 学生の方は就活・アルバイトの応募などで履歴書は書いたことがあると思います 私は入社研修が終わったら『職務経歴書』の作成を勧めています 毎…

好奇心・知識・思考・行動格差

マニュアルのない仕事は楽しい 学生の頃は基本的に『知識の詰め込み』です 「勉強って楽しいよね!大好き」という人もいるでしょうが「辛いもの」「努力で乗り切るもの」という考えがやや強いと思います 私は嫌いでした 社会人になると学校のようなカリキュ…

ミドル世代の新しいキャリアプラン

黒字リストラはまだ10年続く リーマンショックの時も『早期退職制度という名のリストラ』が多かったですが、現在大企業を中心に行われている早期退職は『黒字経営でもリストラをしている』という点が異なります 「未来を見据えて体力のあるうちに不要な人…

これから社会に出る若い世代の職業選択

仕事の根っこをまず理解する 前回に引き続き学生の職業選びのポイントをまた別の視点から述べていきたいと思います 昔、営業企画部という部署に勤務していた時に「どの雑誌に宣伝広告を掲載するか?」で多くの雑誌を検討しました 「女性誌には美容系の広告が…

学生はこれからどのような職業を選ぶべきか

世の中に意味のない仕事はない 大学4年生は内々定が出てる人も多いと思います 高校生も就職希望者はほぼ進むべき方向が定まったころではないでしょうか 世の中に意味のない仕事はなく「その仕事は意味がない」という考え方があるだけです 最初に勤めた企業…

昭和のなみ平さん・令和のなみ平さん

長寿と労働期間延長はセット とある歴史の長い支店が閉店になるので、歴代支店長や営業のエースだった人たちが集まりOB会をやりました 初代から3代目はこの世におらず、それ以降は定年してしまった方が多いです 集まった半分以上はシニアです 「今の60…

労働期間60年の働き方

就社でなく就職に戻る 前回、東京都台東区にメイテックという会社の話をしました スキルを向上させる仕組みを企業が創り『生涯プロエンジニア』という働き方に拘っている会社です 採用時点から『就社でなく就職』だということを強く理解させているようです …

70歳定年・モティベーションの維持

変わらないトム・クルーズ トップガン・マーベリックを見てまいりました トム・クルーズは1962年7月3日(59歳) 生まれで、もうすぐ還暦です 世界的大ヒットした1986年『トップガン』の共演者たちは見る影もないほど、太っていたり老いていて、とてもスクリ…

黒字でも早期退職制度を積極的に行う

Y世代によく聞く言葉 「もう何度も転職しましたが、まともな企業に勤めたことがありません」 Y世代によく聞く言葉です Ⅹ世代もバブル崩壊を社会人として生きてきていますが『晩秋』と言う季節で、まだ熱っぽさが残っていました Y世代ともなると日本経済は…