人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

自己成長とキャリア

変化の加速した時代に適したZ世代

気が付けば消滅している 「ググるって言葉、もうすぐ使わなくなりますね」 チャットGPT4.0の登場をみた新入社員に言われました 3.5から4.0・・・レベルの違いも驚きですが、なによりその進化スピードの早さに脅威をおぼえます 「金曜ロードショーって…

『自己責任』という呪縛

最近頻繁に聞くようになっいた「自己責任」 株をやっている同僚が「もう年金がいくらに減額されても大丈夫!ETF(株)だけで生きていける」と言っていました いわゆる4%ルールで十分な額に達したのだと思います 「人口の多い団塊ジュニアが高齢者になる頃…

上のふり見て我がふり直せ

新入社員は人間観察を良くしよう 4月で社会人になった方は、必死に研修に食らいついている状態だと思います 新卒採用は企業にとっては「高い買い物」であり「企業の将来を決めるもの」でもあり、研修は長くなりがちです 「この仕事は一人前になるまでにかな…

人事や親が知るべき若者の就職観

昭和の就職観は風化していく ここ10年ほど新入社員と話していると「就職観が年々変化しているな」ということに気づかされます 特に親との就職観の違いです これから日本を支えるZ世代の親は、その多くがバブル経済崩壊後の日本を支えたX世代です Z世代…

狩猟民族型優位の時代

狩猟民族と農耕民族 人類史を600万年と考えた時、そのほとんどが狩猟採集生活です 定住生活でなく、農耕も牧畜もなく、獲物をとって、食べられる植物を採って、その日食べられるだけ食べる生活です 現在、キャンプが人気ですが、その時代の遺伝子がまだ残…

光ある所に影があり

この世は陰と陽で出来ている 東洋には古来より『陰陽説』という思想があります どこの地域のどの民族が言い出したのかさえ定かでない非常に古い思想です 冬の寒さがあるから春の暖かさを感じることができ、夏の暑さを感じたから秋の涼しさを感じることができ…

ミドル・シニアこそリスキリング

なぜリスキリングが大切なのか 世の中では「リスキリング=学び直し」が叫ばれています なぜ リスキリングが必要なのかと言えば 「変化する社会で今後必要なスキルや技術を学ぶ」ことで、必要のなくなりつつある仕事から、新たに必要になる仕事へ移るためで…

頭がいい人が業績がいいのか?

難関大学を採るメリット 私は入社時にバブル経済が崩壊したので就活自体は超売り手市場の時でした 就職氷河期世代やコロナ下の就活をしていた学生と比べれば格段に恵まれています 本来採用していなかった大学にも採用枠を広げざるを得なかったため、学校名に…

50代の転職の現状

雇用変化に悩むX世代 50代の転職が活発化しているそうです その要因は ・終身雇用制度の崩壊 ・役職定年への不満 ・労働条件や仕事内容・給与に関する不満 ・人間関係など所属する会社に対する様々な理由 ・キャリアアップの変化に対する嫌悪感 ・自身の…

人類は進化し続ける

進化を認める人認めない人 米長 邦雄(昭和18年)という天才将棋棋士がいました タイトル獲得数19期は歴代6位で趣味は囲碁で囲碁八段 日本将棋連盟会長、紫綬褒章受章、旭日小綬章受章 当時の社長が非常に尊敬しており、私が教育企画部にいた時『人間に…

意欲と能力

4つのランク 高校生の時の担任が受験に対しての指導の時に「人には4つのランクがある」と言いました 一番は ⇒頭のいい奴が努力すること 二番目は⇒頭は良くないが良く努力する奴 三番目は⇒頭はいいが努力しない奴 四番目は⇒頭も良くないし努力もしない奴 と…

名選手・名監督にあらず

能力主義の階層組織 営業に配属された同期でTOP3が最初に支店長になりました 当時はバブル経済崩壊後の長く暗いトンネルの時代ですから支店など増えない時代です 昇格基準は『営業成績のみ』です 出身校の差別も、好き嫌いもないわかりやすい線引きです …

安心・安定・安全のAAAを望む民族

現実を受け入れる苦痛 「これからは衰退分野から成長分野へ労働力の流動が必要」 「変化が激しくなるのでリスキリング=学び直しが必要」 「労働期間が60年間になれば終身雇用は不可能」 「学び直して異業種への転職が何回か必要になる」 「終身雇用は経済…

どう生き、どう学ぶか

今日が人生の最後の日だとしたら 「寝室を出るときから今日は死ぬ番であると心に決めなさい! その覚悟があればものに動ずることがない」 藤堂高虎の言葉です 弱肉強食の戦乱の世だからこその言葉ですが「今日死ぬかもしれない」と思えば何をすべきかの優先…

人生3段ロケット時代

昭和と令和の見た目格差 明治に統計を取り始めた日本人の平均寿命ですが、明治は40代なのに対し令和は90歳に届きそうです ただ社会環境もあり、明治は乳幼児の死亡率や戦争がありましたので「天寿を全うした平均年齢」は正確には測れませんが、寿命は延…

リスキリングを重く固く考えない

「学び」=学校ではない 私より上の世代は『学び=学校・権威ある資格』などと考えやすいようです 私もよく3泊3日でよく中小企業大学に行かされたり、ビジネス講義や社会人の為のセミナーに行きます 会社には非常に感謝しておりますが、○○大学の教授、○○の…

再定義連続の時代、変化を楽しもう

変化を楽しむ人・嫌う人 先日、大学生の長男とレジに並んだ時のこと、私の前は50・60代が2人いましたが長男は何故か20代が5・6人もいるレジに行きます 「なぜ混んでいる方に行く?」と思いましたが、若者の多いレジの方が全員スマホ決済で早く進ん…

人生後半は「好きな事」にシフトする

「好き」より「稼ぐ」が優先される 赤ちゃんは『無の強』と言われています まったく何もできないのに周りの大人を動かして要求をかなえる、ある意味強者ということのようです 言葉がわかりはじめると親の都合を少しづつ押し付けられ、やりたいことを自由にや…

各年代層が抱えた問題

世代の空白 国家の指導者も間違った方向に国を導く場合もあります どこの国にも黒歴史はあり、国民は忘れていません ナチスのユダヤ人虐殺は歴史で習いますが、1975年のカンボジアに誕生したポル・ポト政権の国民の大領虐殺はナチスの比ではないにもかか…

篠原ともえさんに学ぶリスキリング

人生100年時代はリスキリング 統計が開始された 明治24年-31年の平均寿命は男性42.8歳・女性44.3歳 でした 現在は男性81.47歳、女性87.57歳なので平均寿命は2倍近く延びました 「今の中学生の半分は107歳まで生きる」と言われています 飢…

卒サラをシュミレーションしておく

具体的すぎる真実はなぜかバッシングされる 9月8日に放映されたNHKスペシャル“中流危機”を越えて「第1回 企業依存を抜け出せるか」は終身雇用は終わりこれからどう働くべきかを非常にわかりやすくまとめたドキュメンタリーだと思います かつて一億総中…

言霊を大切にする人は格が高い?

読書は高尚な趣味か?苦行か? 昔、新入社員の教育担当として教育企画部に配属されたときのこと、先輩社員に「君は週何冊くらい本を読む?」と聞かれたことがあります 「週?月じゃなくて?」 本など通勤電車の暇な時間に読む程度だったので、通勤時間30分…

自分が主役のキャリアを歩む時代

Z世代は異世界に進んで行く 終身雇用や年功序列が頭の中で固定されてしまったいるのはⅩ世代までで、Y世代となると「終身雇用は持続は難しく、弊害も多くなってきている」と理解している人が多いです Ⅹ世代もその大半はバブル経済の崩壊後に社会に出てきて…

就職は投資という考え方

投資家視点で考える 「東京の私立になんか行かせたら家賃やら交通費やら生活費で、地方の国公立行かせた場合の3倍のコストがかかる」と私が言うと 京都の社長に「これは子供のキャリアに対する投資だからね!私は投資目線で見ている」と言われました 投資と…

独学力を身につける

「学ぶ」を固く考えすぎている 「これからの世の中は変化の加速度が増していく」 「身につけたスキルが古くなる」「求められるスキルが変わってくる」 「だからリスニング=学び直しが必要になる」 と言われています Ⅹ世代の私の同級生は「また1級建築士の…

労働期間が長くなる人生には逃げ道が必要

「退路を断つ」はかっこいいけれど よく企業では『背水の陣』という言葉が好んで使われます 特に決算期などの売上の追い込みに「この3ヵ月は背水の陣で挑む!」と私も営業本部長などに何度か言われたことがあります 漢の名将・韓信(かんしん)が趙と戦いを…

未熟のすすめ

常に未完成 新卒採用の仕事をしていると様々な企業の理念・キャッチフレーズの研究をすることが多くなります 新卒で入社し、採用企画部に配属された時の東京採用本部の課長が「企業選びは40年間の人生を託すのだ!結婚相手を選ぶようなものだ」とよく述べ…

ライフプランが多様化していくZ世代

人生3段ロケット 大学のキャリアセンターでの話 「働き方も多様化してくるのはわかりますが、先日など『投資家になる』という学生がいました」と言います 最初から起業したいという学生が増えてきたのはわかるとしても、投資家になるという大学生がいるとは…

もし45歳定年になったら・・・

終身雇用維持が不可能なのはわかるけど 「日本が三流国に落ちる前に45歳定年制の導入を!」 サントリーホールディングスの新浪剛史社長(62)の発言により人事関連の社員のみならず、多くのサラリーマンが「もし45歳定年になったら・・・」を考え始めま…

口癖は運命を変える

東大行けるかも現象 2005年に放映されたドラマ『ドラゴン桜』のあとに『にわか東大受験ブーム』がおこり、東大にチャレンジする人が増えたそうです 3流高校の生徒が東京大学にうかるというドラマは「俺だって頑張れば東大に受かるかも」と高校生に希望…