人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

社会の知恵袋

危険な孤独

淡泊な日本人の宗教意識 世界の宗教分布図で日本を見ると『神道』となっております 日本は仏教と神道が自然な形で融合しているように見えます 子供に「お寺と神社の違いは何?」と聞かれると、結構な大人が返答に困ったりします 「遠い日本の国のご先祖様が…

世界と日本の就業観の違い

世界の失業率 「日本だけが給料が上がらない」 「一人当たりのGNPがビリ!」 と国や会社を責める前に世界に失業率を見てみましょう 2021年に〆たものです(%) 1位 南アフリカ 34.3 アフリカ 2位 スーダン 28.33 アフリカ 3位 パレスチナ 2…

とにかくできる手段を考えた猪木さん

実績も凄いが悪評も多い猪木さん もう亡くなって2週間以上経ちましたが、いまだに多くの方がSNSでアントニオ猪木さんを語っています 語っているメインは昭和生まれになりますが、多大なる影響を与えた人ですね プロレス界を牽引し発展させたのも事実です…

長い老後に備える

50歳からはじまる老後年表 私の仕事は新卒の採用・教育・研修ですが、最近はめっきりシニアとのかかわり合いが多くなりました 経験したことのない世界だからもしれませんが、人は自分より世代が上の人には共感する力が弱くなります シニア世代の苦悩はわか…

内部留保は善か悪か

給料をあげず内部留保ばかり増やす企業 「給料は全然伸びないのに企業の内部留保は過去最高!なぜ社員に還元しない!」 という声をよく聞きます 「会社が苦しいならいいが、儲かってるのに社員には回さず貯めこんでばかりいる」という給料が伸びないことへの…

裕福な国から貧しい国へ

近代日本の栄枯衰退 「日本は失われた30年から失われた40年に向かっている」 「安い日本」などいろいろ言われている日本ですが、日本は大きな壁を乗り越えて世界第2位の経済大国になったのです 大きな壁とは『資源が無い』ことです 太平洋戦争は「アジ…

社会の中にいるモンスター

共存不可能な生き物 前回は完璧主義者を取り上げましたが、完璧主義者の場合は見方によっては長所、見方によっては短所でした モンスターペアレントという言葉ができてからもう何年たったでしょうか? 先日も子供のお遊戯を見に行った社員が「びっくりしまし…

論破について考察する

論破と言えばソクラテス ギリシャの3大哲学者と言えば、ソクラテス、プラトン、アリストテレス でしょうか 特に西洋哲学の父と称されるソクラテス は現代で言えば『論破王』として有名です ソクラテスは「迷妄をなくし、誤りを見極めるためには議論を交わす…

侍の子供の教育はどんなものだったのか

江戸時代の教育とは 日本は長らく鎖国をしており300年遅れていたことになりますが、開国と同時にすごい勢いで先進諸国の文化・文明を吸収していきます これは日本の寺子屋で『読み・書き・そろばん』を教え込んでいたためだと言われています 知識を吸収・…

信仰心の深い人は幸運なのか

無宗教という自覚の強い日本人 日本人の場合「熱心に信仰している宗教がある」という人の方が少なく、逆に熱心に信仰していたりすると怪しまれたりします 日本古来の神道に大陸から来た仏教が共存しているというのが一般的な見方です 神道でみれば 「お正月…

テクノロジーの正体を知っておく

テクノロジーは少しづつ仕事を奪っている 「人の仕事はテクノロジーにどんどん代替えされていく」 「AIに仕事は奪われる」 頻繁に言われています 「でも国や企業はそうはいってないよね!コンサルタントや評論家の戯言じゃない?!」 ところが水面下で企業…

日本人とセロトニン

日本人を知るには・・・ 「日本人ってどんな人種?」「日本人の特徴は?」と聞かれたら何と答えますか 「島国だから保守的」 「侵略された歴史が無いのでお人好し」 ○○だから■■・・・という言い方を私たちはよくします 脳科学者の中野信子さんは『セロトニン…

就職氷河期

西暦2000年ってどんな時代 西暦2000年・・・1000年に一度の区切りのいい年です 2000年というと「今まで年を桁で計算していたコンピユータが誤作動を起こすのでは?」という2000年問題があった年でした 会社のシステム企画部は何人かが泊…

4つの時代を生きる

多産少死の時代を生きる 先日、祖母の妹が息を引き取りました 99歳、大正・昭和・平成・令和という4つの時代を生きたことになります 10人兄弟で、生存しているのは一番下の弟だけになります ちなみに祖母の妹は叔祖母(おおおば)と呼ぶそうです 本人の…

老後リッチな人を見て見ると

観察して真似ることから 先のこととはいえ老後は不安があります 稼ぐ力は無くなるし、体力は無くなるし・・・ グループ会社の運営してる老人マンションの価格を見て仰天しました 「こんな月〇十万円も払うお年寄りいるの?」 「それがいるんだよ!この仕事し…

正社員は解雇できない?知っておきたい雇用知識

会社の状況はいつ変化するかわからない 「終身雇用崩壊」はよく目にします 現実、大企業では終身雇用は非常に難しいと思います 皆さんの会社が中小企業の場合『新卒入社の採用力』をよく見てください 「うちは毎年高い倍率を勝ち抜いた新入社員が大量に入社…

国の特徴は面白い

戦争に弱いイタリア人だが 小学生のころから戦記物は大好きでした 社会人になってからも採用企画部の飲み会の席で「日本海軍の戦闘機も陸軍の戦闘機も対して変わりはない」と発言した先輩社員がおりました 確かに太平洋戦争中の日本軍機は皆、形が似ています…

共感力を養う

子供は共感能力がまだ低い とあるヨーロッパの小学校で「差別を体感させよう」という試みをさせたそうです 「今日は目の青い子は遊具を使って遊んでいいけど、目の茶色い子はダメ」 次の日は「目の茶色い子は絵本を読んで良いけど、目の青い子はダメ」 とい…

価値観をバージョンアップする

知らぬうちに植えつけられた価値観 「民主主義の発想は自由だ!自分で選択・決断している」 のつもりのようで、親・教師・先輩・友人・恋人・マスコミにかなり多くの価値観を摺り込まれています その影響を受けて選択・決断をしていることも多いです 情報民…

誰でもチャレンジできる社会へ

レジ打ちの女性が首相へ 北欧フィンランドのサンナ・マリン首相は元レジ係だったそうです マリン首相自身も「レジ係でも首相になれるフィンランドを誇りに思う」と述べています まさにフィンランド・ドリームを体現している人だと言えます プレジデントの記…

ちょっと意識した方がいいかもしれない未来予測

真実は知るべきか、知らぬが仏か 「このまま温暖化が進むと地球上の生態系が狂い、異常気象は頻繁に起こり大変なことになる」 と叫ばれている一方 「氷河期に入りかけている」と言う人もいます 暑くて困るのか?寒くて困るのか?どっちなの?と言いたくなり…

外国人を受けいれ人口減少を食い止めるべきか

結婚人口が減り続ける 先日「20代の若者の結婚に対する意識調査」が報道されていましたね Ⅹ世代の私から見るとカルチャーショックを少なからず受けました 内閣府が実施した結婚や収入に関する調査の結果です 20代男性の65・8%が「配偶者や恋人はいな…

「生きづらさ」の正体

自責思考への比率の高さ 「すべての責任は自分にある」 「成長するために努力する」 原因自分論の人は成長もし、仲間からも支持されます 「俺の教え方・伝え方がまずかった」 「私の計画が甘かった」 責任は私にあるという上司のチームは成長し、上司も部下…

付き合う人を選ぶー肥満はうつる

感染はウイルスだけではない 「太っている人といると太ってくる」 最初は「肥満は体質でうつるわけがない」と思っていましたが、最近つくづく意味が分かりました 太っている人と行動していると『太る習慣』を共有することになります 昨年の10月から配置移…

人により異なる視点

戦争の観方も人それぞれ 人によってものの観方は〈関心〉〈立場〉〈都合〉で違ってきます ロシアのウクライナ侵攻も観方は人それぞれです 人道的見地から話す人が最も多いですが、違う方向から見ている人もいます 「自衛隊の毎年行う"富士総合火力演習"って…

年金大丈夫??

「年金払いたくない」という若者 私の会社では入社式は一斉にやりますが、入社研修は全国各施設で行います 年金制度に不信感を持つ若者が年々増えてきているので、半義務的に年金の話も研修で皆しています 「私達の老後の日本では今のような年金制度であるわ…

寿命はどこまで伸びるのか

人生100年時代? 「今の中学生の半分以上は107歳まで生きる」 「これから生まれてくる子供は120歳まで生きる」 一昔前まで平均寿命が延びると喜んでいた日本人も 寿命が延びる度に老後の3K=健康・お金・孤独を考えるようになってきています 個人…

100年前の人々が想い描いた現在

予測が当たっているもの 子供の頃の少年雑誌には〈未来の世界〉という車にタイヤがなくなっていたり、チューブの中を電車が通っていたりする世界が描かれていました 大人になるころは宇宙旅行も普通になっているなど書かれていると未来が待ちどうしくもなり…

日本は人材流出がおこるか?

人材流出国家 「388万人が国外に流失したらしい」 これはウクライナ国民ではありません ロシアから国外に流失した数です ロシアとの関係を絶つことを決めた国際企業は雪だるま式に増えており、エール大学経営大学院のジェフリー・ソネンフェルド教授がま…

徳川家康もうらやむ生活

幸せは考え方を変えることから 「徳川家康もうらやむ生活をしているのに何が不満なんだ!」 祖父の口癖でした 言われるたびに「たしかにそうだ!」と子供心に思ってました 社会は少しずつ快適になっているが、新しい快適さも最初は喜んでもすぐに当たり前に…