人事からみた採用とキャリアアップの実情

長年の採用・教育経験から新卒就活、転職、シニア転職、キャリアアップを企業側からの目線で情報発信していきます 

競争社会で生きていく

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資本主義は競争社会

 「自己成長」の次は「競争」について考えてみたいと思います

日本は資本主義です 資本主義の核は競争社会です

競争のないところに発展なしという考えから社会が動いています

対する共産主義平等社会です 人間は公平でなければならないという思想です

競争社会は敗者を生みます 

競争社会は格差も生みます

競争社会は問題もたくさんあるのです

特に物を開発する仕事 物を売る仕事 は常に数字で計られるので 称賛もあれば 惨めな想いをすることもあります

勝てば官軍 負ければ賊軍の空気があり やりがいもストレスも両方多い世界ではないでしょうか

人それぞれですが、私たちは進学する高校でなんとなく人間が分類されていくのを感じます

営業であれば同期と数字で比べられ 商品開発ならば他社商品のスペックと比べられ 常に競争の中にいるという自覚が芽生えてきます

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 数字が人格

 人は自分を数字という冷たいもので計られるのを嫌います

「数字が全てじゃない」「数字だけ見て判断するな」という想いです

戦前は家柄での人の差別が多くありました 「家柄が・・・」で結婚できなかったり 入学できなかったり 入社できなかったり 

今は入学は合格点という数字のラインがあります 

私も営業の世界が長かったですが「学校名による差別は皆無」でした 実績が全てです

数字の上の人間が下の人間を見下したり 数字で異動や出世が決まったり 

社会は数字が人格 という部分が多いのも事実です

競争社会の良し悪しは哲学の問題 であり、人間は競争から起こる様々な問題に対してモラルを構築していくと思います 

社内での競争もあれば 社外との競争もあります

「A社は質を落として値段を下げている 粗悪品だ」

「B社はプレミアムで客を釣っている 品がない」

叫んでみても自由競争の社会では意味がありません

現実 我々の目の前にあるのは

お客様の都合 と 他社の勝手 しかありません

競争社会の恩恵は テクノロジーの発展 サービスの向上 だけでなく 自分も競争の中で成長していくという点だと思います

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 人は生まれか 育ちか

 日本だけではなく、世界は長きにわたり生まれで差別されてきた歴史が長いです

「家柄が違う」「身分が違う」「女だから」本人の努力・実績よりも重視されてきました

人は生まれ か 育ちか

そんな世界でオランダで生まれた言葉が

高貴の生まれより

気高き心が大切

というものでした

生まれた家柄よりも、心のありようや努力が人間性に大きな影響を与えるという考え方です

人は出自よりもその後 どういうしつけや教育を受けたか どのように努力してきたかが、人生をより良く生きる上で大切だということです

生まれは変えられないが生き方は変えられる

「生まれ」で差別されることなく 「育ち」で評価される それが自由競争社会という選択なのではないでしょうか

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

自己成長は仕事の重要項目

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職場とは何か

 私が新入社員の時受けた入社研修の中で職場とはどういう場であるかという講義がありました 社長自らの講義でした

職場とは

    1.経済安定の場

  2.人間関係の場

  3.自己成長の場

「これらが不安定だと安定した社会参加にならない」つまり退職したい気持ちに傾斜する という説明を受けました   

 給料をもらうために入社したんだから「経済安定の場」であることは若造でもわかりました

会社の仲間や取引先などとの社会参加の人間関係もできていくのもわかりました

自己成長ってそんなに大事か・・・・ 新入社員時、さほど気にしてなかったようです

その重要性に気づかされたのは2年前のリゾート事業の採用・教育のマネージャーに異動した時

宿泊業と飲食業の定着率の悪さは知っていました 「人手不足が深刻だから採用頼む!ということだろう」という気持ちでいましたが、問題は違いました

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 成長できないと考えると失望する

 なぜ若者が短期間に退職してしまうのか・・・の理由は

・給料が低い

・労働が過酷

・人間関係が悪い

そんなところだろう・・・と思っていました

宿泊業に 営業のように数字で計られたり 開発のように商品の出来不出来もない 社員間の競争がないのだから気が楽だろう というのは間違った思い込みだと気付かされます

業界の中でもTOPクラスに給料水準は高く 時短も進んでいる 休みは月に10日もある・・・ ハラスメントもない 有休も申請すれば100%とれてる・・・ なぜ?何が不満?

ということで 若者の定着率を上げる講義、セミナーにかなり多く参加しました

たどり着いた結論は

自己成長の望めない仕事はやりがいがない

好きでない仕事は続けるのが苦痛  ということでした

「生きるために仕方なく働く」という意識はあることはありますが、若いうちはミドルに比べかなり希薄です

「 日本人のおもてなしは素晴らしい」というがそんなに高度でなく、すぐにマスターしてしまう と講師に言われたのもショックでした

人は出来るようになるか ならないか50:50位が一番やる気が出る

長い間掛けて身につくスキルが本当のスキル

各部署のマネジャーの協力を頂き作り上げたのが キャリアプラン 

これはコーチングインストラクターの先生にもチェックしていただきました

1年目で身につくこと 2年目 3年目はこのレベル

5年でチーフを目指し 10年でアシスタントマネージャー 15年でマネジャーなど各部署細かく作りました

若者の大半は「好きな仕事に就くのではない」「ついた仕事を好きになるということです

給料 労働環境 人間関係 だけ良ければ大丈夫・・・ではありませんでした

いい仕事がしたい

成長できる仕事がしたい

この気持ちにこたえられない企業はダメだということですツケ

「職場は自己成長の場」ということを軽く考えてきたツケでした

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前に進む力を活かせる職場 

 どうもニュースや噂を聞いていると 若者の離職理由は「環境がブラックだから」「人間関係が悪く耐えられない」「賃金が低い」などが耳に入ってきます

中小企業大学の3泊3日の講義で聞いた限り「若い世代が職場に望むこと」は

・自分が成長できる職場

・楽しくてやりがいのある仕事

がダントツのTOP2だと言います

人間は死ぬまで 習得本能は変わらないし 成長したいという願望 もあります

「生きるために仕方なく」は全くエネルギーの湧かない思想と言えます

目は前向きについているので 人は前に進むように出来ているようです

前に進む力の源になるのが

目標 自身 希望 願望 夢 自身 成長 であるのだと思います

給料 休日 環境 などはあくまで2次的なカテゴリーなのではないでしょうか

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

メンタルヘルスと仕事の関連性

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メンタルヘルス=心の病気の治療ではない

 仕事でのメンタル問題が議論されるようになったのはいつごろからでしょうか・・・・

バブル経済崩壊後の経済低迷期に徐々に増えていったような気がします

メンタルヘルスとは心の健康という意味です

うつ病をはじめ 様々な病名がありますが 心全体のありよう から考えるものです

人の心は固定的なものではなく 良い状態の時と悪い状態の時があります

マネジメントの役割を担う人に 「もっと心理学や精神医学を学ばせるべき」「カウンセラーの研修を」などという声が多く、私も人事や支店長の頃 会社が企画してくれた様々な研修を受けました

そのうえで、メンタルヘルスへの適切な対応は特別なことではなく すべての人に必要な知識だと思います

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 外部刺激で心は常に変化する

 人の心は天気よりもすぐに変わります

・上司の配慮のない言葉

・先に同期が昇格した

・売上実績が低迷

・嫌な部署への異動

・役割の変化

・人間関係のもつれ

・家庭問題

・テクノロジーの変化

・給料の減

数えたらきりがありません これらの外部刺激が 時にはマイナスに 時に喜びのプラスに 働いて複雑に絡み合っていきます

メンタルヘルスの悪化により仕事のパフォーマンスが低下することもあります

学校も企業も 従順に組織に従う教育はしますが自分で自分の生き方を選択する力を養う教育は非常に弱いと感じます

ただ、自立した強さを養わないと 自分のコントロールが上手くいきません

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孤独に苦しむことはない 

 支店長のような一国一城の主のようなマネジメント職の中には本当に人を育成するのが上手いなと思える人がいます

部下を育て 手柄は部下 失敗は自分 見返りは考えない 孤独の中からそれがチームに一番いいということを知っています メンバーのメンタルヘルスの管理も天性のものがあります

本部の部長・課長だと、しがらみが多くて思うように自己表現できない場合があります 両方を経験したのでわかります 本部は連結し合って動く場面が多いのです

我々は独りで世の中を歩いている

我々が望むような友達は夢であり 寓話である

米国の思想家 エマーソンの言葉です

人はおとぎの話の中で生きたいのかもしれません

ドラマ・映画・小説・漫画で表現されるような人間関係は極まれである だからドラマも映画も人を引き付けるのかもしれません

メンタルヘルス問題は今後ますます重要になってくると思います その知識 その対処法も重要ですが独りで生きるという自覚も必要です

私達は独りですが、それは孤独とは違います

独りでいても 会いたいときに会って話せる人がいれば 孤独ではないと思います

心の在り方はまだまだ何世紀も議論されていくのではないでしょうか・・・

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

 

ドリームキラーは遠ざける

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貴方を発火させない人

 なにかやろうとした時

「それは無理だ」

「やめといた方がいい」

「その仕事はAIに奪われる」

「日本は人口減るし」

と前進を阻む人がいます これをドリームキラーと呼びます

発火したあなたのやる気を消してしまいます

そもそもあなたと温度差があります 悪意のない場合も多いです

私たち自身も同じ事を言ってたりもします

「自分も同じ失敗をした!やめた方がいい」

「その業界はこれから〇〇だ!考えた方がいい」

知識や経験から客観的に言ってくる人は聞く耳もつべきです

たいがいは あなたほどの熱量がなく あなたほど深く考えていません 長時間考え続けたあなたと違い 一瞬の思考で述べてるだけです

どんなに親しい人でも「ドリームキラーだな」と思ったら遠ざけた方がいいです

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 ドリームキラーは親しい人に多い

 ドリームキラーは身近な人に多いです 親 兄弟 友人 配偶者・・・ 

この人達は悪意のない無意識のドリームキラーの場合があります

判断ポイントは

①自分との考えている量の差

②自分との熱量の差    です

親が子供の夢を壊すことは多々あります 子供が不幸にならないだろいうか?と悪い面を真っ先に考えるからです しっかり説き伏せて、やりだしてくれれば応援してくれることが多いです

人にはコンフォートゾーンという 慣れ親しんだ考え方や環境を好む性質があるので、あなたが自分にとって未知のことを言い出せば たいがいはマイナスな言葉を発します

逆にあなたの成功が面白くない 嫉妬 やっかみなどの悪意からブレーキを掛ける人がいます

こちらは意識的ドリームキラーです

考えて言葉を発するので説得力もあったりします

どちらにしてもドリームキラーに負けない 熱意 志 判断力 が必要です

方法 手段 計画 の前にどれだけ「やりたいか」が大切です

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 未来は常に暗闇

 人は未来を不安視する 過去は美化したがると言います

未来は見えないので暗闇と同じです だから人にこれからやろうとしていることを尋ねるときは

「大丈夫と言ってほしい」

「認められたい」

「良く思われたい」という気持ちを潜在意識の中に持っています

俺のように何か新しいことをやろうとする人間は 無視されるリスクをいつも背負っている

トランペット奏者 マイルス・デイビスの言葉です

世間や他人の価値観や善悪の判断などはすぐ変わります

決めるのも自分 やるのも自分 痛い目に合うのも自分 喜ぶのも自分 ですから、最後は自分を信頼するしかないと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

「つもり」が多い現実

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つもり20ヶ条

  高いつもりで低いのが     教養

  低いつもりで高いのが     気位

  深いつもりで浅いのが     知恵

  浅いつもりで深いのが     欲望

  厚いつもりで薄いのが     人情

  薄いつもりで厚いのが     面皮

  強いつもりで弱いのが     根性

  弱いつもりで強いのが     自我

  多いつもりで少ないのが    分別

  少ないつもりで多いのが    無駄

  広いつもりで狭いのが     見識

  狭いつもりで広いのが     人脈

  大きいつもりで小さいのが 目標

  小さいつもりで大きいのが 損失

  明るいつもりで暗いのが    指針

  暗いつもりで明るいのが    不正

  重いつもりで軽いのが        責任

  軽いつもりで重いのが   権限

  早いつもりで遅いのが   報告

  遅いつもりで早いのが     噂話

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 人は基本的に自分に甘い

 茨城県のとある会社の至る所に貼り出されている言葉です

小さな会社ですが、従業員の方は皆 人として立派な方ばかりです

社長が入社した社員に この言葉をとんとんと説くらしいです 入社のタイミングでなければだめだそうです しばらくキャリアを積んでしまうとただのいい言葉になってしまう つまり身につかないのだ と社長は言います

若手社員にばかりやっても、上が身についてなければ効果はないそうです 全社員に社長が初めに説いているそうです

コーチとして 知識が豊富な人としての研修担当はたくさんいますが、教育=共育 を実践している人は非常に少ないと思います

この社長にはいろいろ学びました

・「一体となって!」といきなり言っても一体になどならない

・人は 見たくないものは見ない 聞きたくないものは聞かない 考えたくないものは考えない

・人は自分の姿を自分から見ることが難しい

・人に厳しくとも自分には寛容

・自分の哲学がなく、現実に流されてるだけの上では下が育たない

どこにでもいるおじさんに見えますが、なかなかの人です

現実は変化していくのでぶれないように常に微調整が必要 「私たち最近、面の皮厚くなってますね」など社員同士の会話が多い文化だそうです

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 居心地のいい組織を創る

 「居心地のいい組織にしなければならない その為には各自が自分の『害』を自覚し、マメに排除していかないと」

戦争でもない限り、人の集合体である組織は居心地がいいが基本だそうです その全体主義を実現するためには個人が自分に厳しくが必要不可欠だと言います

実るほど頭が下がる稲穂かな

味の素の創始者 鈴木三郎さんの言葉です

頭は低く アンテナは高く

企業の大小を問わず 優れた経営者は人としても磨かれてます

才能があり、成功の階段を上ってる人は 思いのほか人の嫉妬や妬みを買っています おとなしく見え、姿勢が低い人に対しては人は油断します

成功や能力は自慢したくなりますが、抑え込むことでうまく人間社会を乗り切る術を知っている人が伸び続けるのかもしれません

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

100歳の自分を考える

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寿命が延びるのは幸運なこと

 皆さんは100歳の自分を考えたことがありますか?

「オヤジも60代で亡くなったし、俺は70歳かな・・・」などと推測している人もいますが そうならないと思います

同じグループの保険会社の人と話していた時のこと

今の中学生は半分以上が107歳まで生きる と予測されている」とのこと

保険会社には寿命の延びは重要な問題のようです

・癌が直せるようになるのは時間の問題

・臓器も作れるようになる

・健康への知識は正しいものが広がっている

・免疫力の研究も飛躍的に伸びている

・AIで精度の高い病気の診断が出来るようになる

ニュースや噂は暗くとも、社会はどんどん良くなっているのです

「そんな長生きしたくない」と言っても 皆さんの親は皆さんに長生きを望んでいたでしょうし、皆さんの子供も長生きしてほしいと思っているはずです

親心あれば子心あり です

明日死ぬかもしれないのが人生ですが 100歳になった自分は想定しておいた方がいいと思います

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 社会の発展は人が幸福になる為

 大切なのは 健康な老後 と お金の苦労がない老後 です

「国が NISA や iDeCo 始めたのはそのせい 自助努力しろってことだよ!」

「人は 生まれる と 死ぬ は選択の自由がない 自分の意志で生まれてきたわけではないのだから、自分の意志で死ぬことはできない」

「母親の胎内で10月10日掛けて作られたのだから、肉体の機能を停止する時も10月10日苦しむことになる ぽっくり苦しまずに・・・は基本的にない」

「コロナのようにいきなりくればすぐ対処するが、徐々に変化するものには対処しない傾向がある

確かにそうです

100歳になった時の自分に何が必要でしょうか・・・・

現実的には 生活できるお金 と 生活できる健康

精神的には 思い出 好きな教養 会話できる相手 かなと思います

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身体の健康と精神の健康の両立 

 医療の進歩は人類が望んだことです 同時に精神の幸福も全人類が望んでいることで 長寿で健康で幸福な世の中は理想でなければなりません

年を重ねただけで人は老いない

理想を失う時 初めて老いる

米国の詩人サミュエル・ウルマンの言葉です

 理想を希望や夢と置き換えても良いと思います

長寿を願う大切な人に 希望を与える 夢を与える ことは非常に大切なことではないでしょうか

親と子の縦の関係 兄弟という横の関係 こそその力が1番あると思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

人財育成と組織改革とはなにか

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マネジメント研修を担当した時 得たこと

 新卒で入社した会社での5年目 教育企画教育企画課に配属されました

新入社員教育のプランニング・研修担当が主な仕事でしたが、支店長・課長以上を中心に年4回のマネジメント研修も補助で担当となりました

5年目になる新社長の指揮官とはこうあるべきという研修です

教材は坂の上の雲」=日露戦争 「失敗の本質」=太平洋戦争 の指揮官の分析→とるべき行動を社長が解説するものでした

当時は言われるがままにこなしていた仕事ですが、振り返ってみると非常にそれからの管理職人生に役立たと思います

日露戦争・・・弱者である自覚が強く 弱者の特権である考え尽くすという行動が勝利に結びついた

太平洋戦争・・開戦当初は世界最強の海軍力 自国の弱点に目を背け 精神論で引っ張り続けた

社長が言いたかったのは、ずっと右片上がりで業界1強状態の傲慢さ、いらぬプライドの高さに括を入れたかったのだと思います

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山本権平の組織大改革 

 日露戦争の勝利の決め手の日本海海戦 やはり注目されるは東郷平八郎ですが、その基礎となる組織大改革を行った人物がいます

山本権平 です

世界の近代史を観てもこれだけの組織改革をした人物はいないのではないでしょうか・・・

日清戦争後は、三国干渉から将来のロシア帝国の脅威に対抗出来る海軍に改革するために、人事を含む大規模な海軍における行政改革を断行しました

当時の山本権兵衛は軍務局長でしたが 将官8人、尉佐官89人に及ぶ士官のリストラを断行します 現役の軍令部長の中牟田倉之助さえも対象となる世界の海軍でも例を見ない大リストラであり、山本と個人的に親しかった士官も容赦なく整理対象とする徹底ぶりでした

しかるべき教育を受けた人間を士官=リーダー にするのが本道

様子を見て選抜するのではなく 初期の初期から士官としての教育をする 

過去の功労者からなった士官をすべてはずし 海軍学校出身者=正規教育者 で組織を組みなおす 

 組織はリーダーの実力で決まる

アジアの各国が西洋列強の植民地になっていく現状を考え 組織大改革を断行したのです 暗殺されても不思議でないくらいのリストラです

 過去の実績は関係ない 問題はこれから何が出来るか 新社長はそんなことが言いたかったのだと思います

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 改革は時に痛みを伴う

 人を育てる 若手に任せる 未来に向けて改革する ・・・

こういう言葉は聞こえが良く 好む人が多いです

ただ未来に向けて進もうとする時、大きな痛みを伴うこともあるのです

決して カッコいいものでもなく 美しいものでもありません

どうせ批判されるのだから

自分の正しいと思うことをやりなさい

 ルーズベルトの夫人の言葉です

批判する人は自分の言葉に責任を持っていないことが多い 

対して実行する方は結果に対して責任をとらなければならない

山本権兵衛ほど早急にリーダー交代はされませんでしたが、じわじわ高度成長期の功労者はリーダーではなくなり、バブル崩壊後に入社した人間がリーダーになっていきました

様々な社長批判は聞きましたが、世代交代なしにバブル崩壊後の長期低迷社会を乗り切れなかったと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

シニアの企業文化への必要性

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企業も3世代同居の実現を

 私は企業内でキャリアカウンセリングを行っていますが、若い世代や中堅のみならず60代、70代にも行ってます

シニア世代は「最近の若い奴らは・・・」などと言う人は一人もいません 逆に社会経験の脆弱な彼らを気にかけ、見守っています

若い世代も「〇〇さんがフォローしてくれて」「〇〇さん具合悪そうです」とこちらはこちらでシニア世代を気にかけ、慕ってます

マネジメント職や人事部が介入しなくても 共助し合っていることは理想といえます

私が生まれた時は疎祖母、疎祖父までいれ4世代同居でした

両親が怒れば祖父母がなだめ 祖父母が怒れば祖祖父母がフォローしてきます 人間関係は不思議なもので 厳しい人がいればフォローする人が現れ、甘やかす人がいれば厳しくする人が出てきます

バランスをとるのが人間社会の素晴らしいところです

これからの日本企業は 3世代同居の企業文化の構築が必要だし、またそれが理想だと思います

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 世代は個性

高度成長期に生まれた世代は、学生時代も社会に出てからも「集団の中で生きる」「言われた知識を身につける」「命じられた成果を出す」という全体主義的な教育を受けてきました どんどん経済が拡大し続ける時代にはそれが良かったと思います 

まるでスターウォーズストームトルーパーみたいです

戦前の日本が帝国主義だった時代も同じです

この全体主義が崩れて人々の発想が自由に拡散する時があります 近代史で言えば 明治維新 太平洋戦争の敗北 です 今回の長い経済の低迷とコロナショックもそうなのかもしれません

パラダイムシフトにより価値観が変わり、思想は解き放たれ 混乱もします

戦後、高度成長期の前や入り口の思想の混乱期に生まれた現在のシニア世代にはストームトルーパー世代にない個性があります 幕末に活躍した人 戦後間もない時代の経営者に魅力的な人が多かったのも思想が自由なのです

若い世代がシニア世代に対し魅力を感じるのはこのようなところからかもしれません また、シニアになり第一線を離れたからこそ開花したのかもしれません

このミルフィーユのように様々な世代が重なり合っているからこそ 企業文化が重厚さを増します

敬老の日もいらないし 定年制も見直すべきです 成果やスキルのみに注力せず 人間力をもっと刮目すべきではないでしょうか

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人は最後まで学ぼうとする 

 人間には習得本能があります もちろん高次元から低次元まで知りたい内容には次元の差がありますが、高齢者だから学ばなくなるということはありません

池上彰さんの父親は長くはないという病状を伝えた時広辞苑を買ってきてほしい まだ知らない言葉が多すぎる」と言ったそうです

動物の中でも抜きんでて大脳が発達した人間の素晴らしさではないでしょうか

 人は脳が活動を停止するまで学習し続けます

 世代世代の知恵を生かすのも企業の命題です その前に相手の生きてきた道のりを尊重するマインドシフトが大切だと思います

米国の思想家 エマーソンの言葉に

信頼しなさい

そうすれば相手はあなたに正直になるだろう

素晴らしい人として接しなさい

そうすれば相手は素晴らしさを示すだろう

と言います

私達は人に認められ、信頼されたいと願っています それによって自己固定感を持てるからです

私達は他人の態度によって自己を固定できるようになるからです

その為には「世代が違う」「経験もない若い奴が」「もう古いんだよ!」などという壁はもたず、まずは相手を信頼すれば 自分が相手に信頼されたいと願うのと同じように 相手も信頼されたいと思っているからです

「好かれれば好きになる」「嫌われれば嫌いになる」「信頼されれば信頼する」という人間に共通する相互関係です

かたよらず、多くの世代が共感・共助しあえる組織作りが求められていると思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました

 

 

自分が働く・お金が働く・土地が働く

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いい話は向こうからは来ない

 日本経済は少しづつ下り坂です 少しづつです

それに伴い、若手から年配者まで投資に関心が高まっています

「副収入を得たい」から「給料を上回る金額を得たい」まで人それですが、やはり「投資は怖い」「投資話は怪しい」などでブレーキがかかります

私は実際、株式投資不動産投資をしていますので よく相談されます

意見を言わせてもらえば 「投資で大きな利益を出せる」のは本当で 「投資は怖い」「投資話は怪しい」も本当です

簡単な法則を言えば

・向こうから積極的にくる話は怪しい

・無料セミナーも向こうが儲かる仕組み

・知識は自分で得た方がいい

・窓口には近寄るな

が私の意見です

私達は自分で働く「労働所得」で暮らしている人が大半です

経営者なら「人を働かせる」 株式投資なら「お金を働かせる」 不動産投資なら「土地を働かせる」という仕組みになります

「なぜやらない!」「こんなにいいぞ!」と声を大にして言う人が多いですが、大きなお世話で やはりリスクがあるのは確かです 自分で良く調べ 自分で考え 自分で決断してください

昔から「当たって砕けろ!」という人自身は 当たりもしないし砕けもしませんから

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 株式投資と不動産投資

 株式投資

私の場合は 株式投資ETFです つまりほったらかし投資です 株価の値動きを見ながら「買いだ!」「売りだ!」など言ってるのはアクティブ投資です

アクティブ投資は才能がいると思います 儲けるときは大きく儲けますが、その逆もあります

人類の歴史を見ても戦に負ける場合には共通点があります

それは 情報不足 思い込み 慢心 です

情報不足は致命的です 情報はネットでもYouTubeでも無料で得ることができるので、自助努力をお勧めします

銀行・証券・保険など窓口に行かないことをお勧めします 店舗費、人件費、諸費用が手数料としてのっかってきます 手数料の高い物を勧めてくる傾向があります 「担当さんは親切でいい人だよ」というのもわかりますが、株も保険もネットの方が安いのです

始めてネットで講座を開き株を購入するときは、正直「大丈夫かな・・・」とビビったのも事実です 貯金の金利がないに等しい現実がなければやらなかったでしょう

私個人のお勧めは下記の3冊です

 【不動産投資】

 株式投資は小額からでもできますが、不動産投資はほとんどの人が金融機関から融資を受けないとできないと思います 何千万円単位の借り入れが必要になります こちらはハッキリ言って事業です

やるのならサラリーマン時代の方が融資を受けやすいです ただし融資は今は逆風です S銀行の問題 と コロナで事業融資が引き締められているからです

今年の春は転勤が少なく「出ていく人も少ないが、入ってくる人も少ない」という状況でした

不動産投資の種類は

・新築の賃貸を建てて運営

・中古物件を購入し運営

・レンタルスペース運営

・駐車場の運営

駐車場は始めるのも簡単ですが、固定資産税が高く意外に利益が出ません

こちらも向こうからくる話は警戒してください 特に新築ワンルームマンション投資(中古は違う) 建設会社だけが儲かり、こちらは利益が出ません

・古い戸館物件投資 もあります 古い、安い戸館物件をリフォームして貸し出す手法です 1件づつ増やしていくので1番無理なくできます

 人生は自己責任の自己防衛

とにかくどちらも 情報・知識は自分で集める 向こうからくる話には警戒する ということです

お金は命の次に大切だと思います 自分で学び 自分の意志で実行してください

「これからの日本は大変になります」

「一生、人に使われる人生でいいのですか?」

「今の生活に満足していますか?」

ああ言えばこう言う いろいろな言葉を言ってきますが 人生は自己責任と自己防衛です やるならしっかり情報収集して確信してからにするべきです

お金にも哲学があります

・金は天下の回り物

・お金のない不幸と持ち過ぎた不幸

・頭を良くするより、ふところを良くせよ

・足ることを知る者は富めり

・成金とは成功した金持ち

・若いうちは貧乏がいい

・貧乏人とは多くを欲する人のことである

・不自由を常と思えば不足なし

まずスタートは自分のお金に対する哲学は何かを問うことからスタートすべきだと思います

 

本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました